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膿皮症

膿皮症は、皮膚がブドウ球菌などの細菌に感染することによって生じる化膿性の皮膚病の総称で、犬の皮膚病の中で一番多い病気です。

細菌感染の深さや程度によって浅在性、表在性、深在性に分かれ、それぞれ症状が異なります。

主な症状としては、皮膚に赤い湿疹ができて広がり、膿疱、かさぶた、円形の脱毛などが見られます。

細菌の感染が深部に及んだ場合には、腫れや痛み、発熱が見られることがあります。

夏場に多く、普通なら体についていても問題のない細菌が、皮膚の抵抗力が弱くなっている時や、免疫力の低下が起こっている時に増殖する事で起こります。

軽症のものは自然に治る場合もありますが、感染への抵抗力が弱っている犬や、治療法が不適切だった場合、炎症が悪化したり慢性化しやすいので注意が必要です。

 

濃皮症の分類

表面性膿皮症(膿痂疹)

皮膚の表面のみに感染している状態。赤い湿疹または、ニキビのような小さな膿(丘疹)ができ、痒みがあります。鼠径部の無毛部、腹部によくみられます。

浅在性膿皮症

細菌の侵入は少し深く、毛包(毛の根元)の角質層や毛包と毛包の間の表皮の中に広がっています。病変部は表在性膿皮症と同じような病変(膿泡、軽い発赤、かさぶた)と、小さな丘疹がはじけ、周囲が赤くて丸い病変が混在します。病変の部位も、腹部から徐々に脇下、胸部まで広がります。毛包が炎症で破壊されることにより、脱毛もみられます。

深在性膿皮症

真皮という最も深い部分まで細菌が侵入した状態です。痒みもひどく、カサブタが出来て出血したり皮膚が部分的に厚くなったりします。深在性の場合、「毛包虫症(アカラス)」、ニキビダニなどによる皮膚炎が引き金になるといわれます。痛み、かさぶた、悪臭、出血、化膿などのほか、重症の場合は、体重減少や発熱などが現れ、治るまでに時間がかかります。再発もしやすく、通常8~12週間の治療を要し長期間の抗生物質投与が必要になります。 

症状

最初は表面が小さく化膿しているだけですが徐々に深く、かつ数多くの病変に進行していきます。病気が進むにしたがって痒みや脱毛がひどくなるのが特徴的です。病変は、幼犬では下腹部などおしっこで汚れやすい部分に、全般的には体幹部(胴体部分のこと=背中とお腹)によく現れます。

皮膚の発疹や円形の病変から発見されたり、脱毛によって発見されたり、犬がやたらと体を痒がることから発見される場合などがあります。初期の場合は、皮膚が局所的に発赤して、かゆみが起こります。

その段階では、皮膚の表面の小さな紅疹だけに菌の増殖がおきている状態ですが、症状が進行すると環状の病変となります。また、中心部の古い病変部が色素沈着で黒くなることもあります。痒みが強く犬が舐めたり、引っかいたりしますと短期間のうちに脱毛が広がっていきます。さらに症状が進んで重症化したケースでは、腫脹・膿瘍・発熱・痛みなども起こります。

原因

湿気や汚れ、痒みによる掻き壊しなどにより、細菌が繁殖しやすくなったり、小さな傷口から角質内に侵入しやすくなることで発生すると言われていますが、犬種や体質によって起こりやすい犬がいるようです。

皮膚のバリア機能が弱くなっている、老齢などにより常在菌に対する免疫力が弱くなっている、アトピー・アレルギーと併発している、細菌自体に対してアレルギーがあるなどの要因が複雑に絡んでいることが多いため、原因の特定をより難しくしているようです。

細菌が増殖することで産生される物質により炎症が起き、滲出物(浅い傷口から染み出る透明の液体)がさらに細菌の栄養になる…という悪循環で悪化していきます。 

また、皮膚に合わないシャンプーの使用、過度のシャンプーなどが原因になることもあります。