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バベシア症

血液中に寄生するギブソンバベシア原虫(Babesia gibsoni)に感染して起こる恐ろしい感染症で、重度の貧血が特徴の病気です。

原因

バベシア症は、この病原体に感染したマダニが吸血するときにバベシア原虫がダニの体内から犬の血管内に入り込むことで感染します。犬の体内に侵入したバベシア原虫が赤血球に寄生すると、正常な赤血球までも破壊、細胞分裂を繰り返し増殖することで貧血が進行します。

症状

貧血のため口の中や目の結膜が白っぽくなります。また、赤血球が破壊され、色素が尿中に出るため血尿になります。元気・食欲がなくなります。重症になると肝臓や腎臓の機能障害から黄疽がみられるようになり、最悪の場合は死亡します。

治療

貧血や黄疸の治療が行われます。一般的には、抗原虫剤の注射や抗生物質が投与されます。貧血がひどい場合は、輸血を行う事もあります。再発も多い病気なので、完治するまで治療を続けることが大切です。

予防

バベシア症はマダニによって媒介されますから、マダニに吸血されないことが最大の予防策。それには、動物病院で扱っているマダニ予防の薬剤(首輪タイプやスポットオンタイプ)を月に1度、定期的に投与する事が効果的です。

また、マダニの吸着から約36~48時間で感染するといわれていますので、ダニが付いても1~2日以内に駆除すればバベシア感染の可能性は非常に低くなります。以前は、九州・中国西部に生息するマダニが感染源となるケースが多くみられましたが、近年になり、感染地域が広がりを見せています。

現在では、近畿地方に中心が移り、六甲山系や生駒山系で多いという報告もありますので予防のためには、それらの地域ではマダニが多く生息する山野に犬を連れて行かないようにしましょう。