マラセチア感染症

マラセチアというカビの一種によって、皮膚炎が悪化したり、外耳炎が引き起こされたりします。

症状

マラセチアによる外耳炎では、頭を振ったり、耳を掻いたりと、外耳炎と同じ症状が見られます。耳垢が大量に出たり、チョコレート色になったり、酸っぱいような臭いがします。マラセチアは乾燥した環境が苦手のため、皮膚炎の場合は、口の周り、わきの下、下腹部、陰部周辺、爪の周りに激しいかゆみ伴う炎症を起こす事が多いようです。

原因 

マラセチア真菌は、普通に何処にでもいる菌で、通常は犬の皮膚や耳の中に存在しています。犬の健康状態が良く、皮膚のバリア機能が損なわれていない状態では、マラセチアがいても害を及ぼすことはありません。

アレルギーによる炎症や、皮膚炎による皮膚の新陳代謝の乱れや、脂肪分が多い食生活などで皮脂が多くなると、皮脂を栄養源とするマラセチアにとっては、エサが増え増殖しやすくなるためさらに皮膚炎が悪化していくことになります。皮膚のターンオーバーが速くなり、皮脂分が急増する皮膚炎は「脂漏性皮膚炎」呼ばれ、マラセチア感染症を引き起こしやすいといわれています。

治療

マラセチア感染症の治療には、抗真菌剤の服用や外用薬の塗布が行われます。また、皮脂分を含んだフケや垢、過剰な皮脂分を取り除くため、薬用シャンプーで洗浄します。

予防 

日頃より皮膚や生活環境を清潔に保ちましょう。

★かかりやすい犬種★

・シー・ズー 

中国のチベット高原が原産地で、厳しい寒さや乾燥に適応するために、皮脂の分泌が多い傾向があります。高温多湿の日本では皮膚がベタつきやすく、マラセチアにかかりやすいようです。

・パグ・フレンチ・ブルドッグなど

顔や首にしわがある犬種では、しわの間にフケや垢がたまり、マラセチアが増殖しやすくなります。