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パルボウイルス感染症

パルボウイルスの感染により、激しい嘔吐と下痢を引き起こす病気で、1~2日で死亡する事もある恐ろしい感染症です。

 

症状

通常2~5日間の潜伏期間の後、激しく嘔吐し、下痢をします。初期では、一日に5~6回嘔吐があり、進行すると回数は更に増え、下痢を併発します。5日目あたりから、トマトケチャップのような出血を伴った粘液状の便になります。仔犬では特に症状は重く、嘔吐と下痢により重い脱水症状を起こし、ショック状態から急死してしまうこともあります。ペットショップなどで購入した仔犬が最初からウィルスを持っている場合も多く、購入後2週間は注意が必要です。

原因

パルボウイルスに感染した犬の便や嘔吐物などを、舐めたり触れたりすることで感染します。また、未消毒の食器を使いまわしたり、感染した犬に触れた後、手を消毒せずに他の犬に触った場合に感染することもあります。感染動物の便尿などと一緒に外界に排出されたパルボウィルスは、自然界でも最低3ヶ月は生き残り、通常の消毒薬、紫外線、熱湯などをかけても感染力はなくなりません。そのため汚染された飼育環境の消毒が不十分の場合には、他の犬にも感染が及ぶことがあります。

治療

残念ながら、犬パルボウイルスに有効な薬剤はありません。そのため、脱水症状の治療を中心に、十分な輸液と栄養補給を行います。また、細菌やウイルスの二次感染を防ぐ目的で抗生物質を投与します。未感染の犬が同居している場合は、感染犬を隔離して消毒を徹底します。感染初期、発症後1~2日以内に治療をはじめた場合は助かる確立が高くなりますが、一方で血便が始まり、白血球数が少なくなっている場合の多くは助かりません。治療はいかに感染初期に治療を開始するかが重要です。

予防

ワクチン接種が有効。子犬期から適切な時期・回数の接種を接種していれば感染しません。