耳ダニ感染症

耳ダニ感染症は、「耳疥癬」や「ミミヒゼンダニ感染症」とも呼ばれ、「ミミヒゼンダニ」というダニが外耳道に寄生することで発症します。

 

症状

ミミヒゼンダニが外耳道に寄生すると、耳の穴に黒っぽいロウ状の耳垢や、黒くてパサパサ気味の耳垢、強い臭いを持った耳垢などがたまります。また、耳を激しくかゆがり、しきりに耳を掻いたり、硬いものにこすりつけたり、頭を振ったりといった動作が見られます。

外耳炎の原因になるほか、重症化した場合には炎症が内耳に及んで斜頸になったり、前庭障害の症状まであらわれることもあります。その他、激しく耳を掻くことによって耳血腫をおこしたり、耳を掻くときに爪で目を引っ掻き、角膜炎症をおこす事もあります。

原因

ミミヒゼンダニ(耳ダニ)という、長さ0.3~0.4mmほどの小さなダニが寄生することで発症します。ミミヒゼンダニは表皮の屑(垢)、組織液(体液)を主食とし、皮膚表面に寄生するため、通常のダニ(疥癬)と違い皮膚に穴をあけて体液を吸引することはありません。耳ダニ感染症は、既に感染している犬や猫との接触でうつります。

治療

耳ダニ感染症の治療は、耳道内を洗浄して耳垢を除去するとともに、殺ダニ作用のある薬剤を投与します。細菌などによる二次感染や炎症が激しい場合には、これらの治療も平行して行います。殺ダニ作用のある薬剤は、若ダニや成虫にはよく効きますが卵には効果がありません。

一度の治療では再発する事が多いため、10日~14日の間隔で2、3回の治療が必要になります。多頭飼いの場合は、同居の犬猫に耳ダニ感染がないか確認しておきましょう。

予防

すでに耳ダニに感染している動物との接触を防ぐことが大切です。耳の中に好んで生息していますが、耳の外に出てきている場合も多く、そこから他の犬猫に感染を広げますので、こまめにシャンプーをしてミミヒゼンダニを洗い流しましょう。