レプトスピラ感染症

レプトスピラ症は、スピロヘーターと呼ばれる極小のバクテリアによって感染する
人畜共通感染症(ズーノーシス)です。症状が出ない場合が多いですが、急性の症状が出ると致死率の高い病気です。

 

症状

犬レプトスピラ症は、症状から不顕性型、出血型、黄疸型の3タイプに分類できます。

1.不顕性型

ほとんどの場合が不顕性型で、症状が出ずにいつの間にか治癒します。しかし、症状が出なくても一定の期間は人や犬への感染源になります。

2. 出血型

初期は40℃以上の高熱となり、口や目の粘膜が充血、舌や口腔内に潰瘍ができます。腎臓に異常が現れるため、水を呑んでは嘔吐や下痢を繰り返し、脱水症状に陥ります。腎炎の程度により経過は異なりますが、尿毒症を起こし死亡するケースも多いです。

3. 黄疸型

肝臓が冒され、粘膜や皮膚が黄色くなる黄疸症状を現し血尿も見られます。40℃以上の高熱がでて嘔吐し、急速に衰弱します。やがて平熱に下がり数日後に死亡する場合もあります。この型も、60~70%と高い死亡率を示します。

原因

レプトスピラ病に感染した他の犬、ネズミ、家畜などの尿によって汚染された土壌や水たまり、食物に接触することで感染します。レプトスピラは傷口、経口、経鼻、また膣粘膜からも侵入することがあります。家畜が感染した場合、症状が出ないままのことも多く、見かけは健康体でありながら他の動物にこの病気を感染させるので一層やっかいです。

治療

治療には、抗生物質の投与が有効です。腎不全や肝障害を起こしている場合は、その対症療法も平行して行います。人間にも感染するので、看護の場合は消毒を十分に行ってください。

予防 

レプトスピラ症は、ワクチン接種で予防できます。犬レプトスピラには200種類以上の菌がありますが、日本で確認されているのは9種類。7種混合ワクチンではそのうちの2種類、8種混合ワクチンでは3種類の予防が可能です。